結婚式の代表的なムービーの中で、一番に思い浮かべるのがプロフィールムービーで、その次がエンドロールだと思います。
二人の小さい頃から今日にいたるまでの道のりを紹介する、プロフィールムービーはとても素敵ですし、披露宴のフィナーレでもあるエンドロールも捨てがたいですね。
実際の結婚式を見ますと、約9割の新郎新婦さんが、披露宴の中で何かしらのムービーを上映しており、更にその中の6割が自作、または業者に依頼をし、持ち込みをしてます。
結婚式のムービーは、主に3種類【オープニング・プロフィール・エンドロール】となり、プロフィールムービーを主に自作されて、その次にオープニングやエンドロールを制作されるのが一般的かと思いますが、これから初めてムービーを制作する初心者の方には、一番作りやすいエンドロールから始めるのをお勧めいたします。
この記事の見どころ
結婚式エンドロールの制作を先に勧める理由
結婚式ムービーの制作を、エンドロールから先に作ることをお勧めする理由ですが、この理由は単純で、エンドロールに必要な素材と制作手順が他のムービーに比べて少なく、あまり複雑なことを考えなくても出来てしまうからです。
出来栄えはどうかと思いますが、ゲストの名前と曲があれば完成してしまうので、その流れにそって写真を追加していく制作方法なら、細かいことを考えず編集ソフトに慣れるためにもちょうど良いと思います。
このエンドロールの制作を終える頃には、プロフィールムービーを作る為の手順も見えてきますので、編集ソフトの使い方も曖昧なままプロフィールムービーを作ってしまい、時間を沢山消費してしまうよりかは、エンドロールを先に作り終えて、その後じっくりプロフィールムービーに時間をかけられれば、より良いムービーが出来ると思います。
結婚式エンドロールの大切なポイント
エンドロールといえば、披露宴のラストの演出となるので、出来ればゲストの方の心に残るムービーにしたいですよね。
披露宴の主役は、あくまで新郎新婦さんですが、このエンドロールムービーの主役はゲスト一人一人ですので、そこを考えながらエンドロールの制作が出来ると、ゲストに感動してもらえるムービーになるはずです。
雰囲気にあったBGM選び
まず、エンドロールを制作する中で、曲選びが最初のポイントとなります。
イメージとしては、アップテンポよりスローテンポな曲が多く、優しくはじまりつつも最後には感動的な盛り上がりをする曲が選べると、ゲストの心にも響くと思います。
結婚式・披露宴で使う曲も一緒に考えていると思うので、全体的な披露宴のイメージに合わせたエンドロールの曲を考えられると良いでしょう。
曲の長さは4〜5分程度、1曲で上映しきるのが一番で、ここを長くしてゲストを疲れさせてしまうと、エンドロール上映後の雰囲気が悪くなってしまって、「今日の披露宴、なんだか疲れたね」と感じさせてしまうかもしれません。
ですので、エンドロールの上映時間には、プロフィールムービーなどの他の映像より注意を払うべきだと思います。
エンドロールのおすすめBGM 2018
こちらのおすすめ曲は、ISUMで管理されている楽曲が中心となっております。
1. Wherever you are / ONE OK ROCK
2. The Gift / Blue
3. 永遠 / BENI
4. 幸せをフォーエバー / MISIA
5. ありがとうの輪 / 絢香
6. 輝く月のように / Superfly
7. アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN) / MISIA
8. 瞬き / back number
9. 永遠 marriage ver. / BENI
10. ただ、ありがとう / MONKEY MAJIK
ゲストにお礼の言葉を付ける
エンドロールというのは、映画やドラマが終わった後に流れる、役者さんや制作スタッフの名前が流れるムービーがイメージ出来ると思います。
なので、列席のゲストの名前をずらずらと流すだけでも良いのですが、そうしてしまうとムービーの目的が曖昧になってしまい、味気ないエンドロールとなってしまいます。
先ほどエンドロールの主役は、ゲスト一人一人と書いたようにエンドロールというのは、新郎新婦さんからゲストに向けての感謝のムービーというのが目的ですので、「感謝」を付け加えないといけません。
では、「感謝」を付け加えるのにはやはり「言葉」にするのが一番簡単なので、ゲスト一人一人にというのは難しいかもしれませんが、なるべく名前の後にコメントを付け加えてみましょう。
そうする事で、二人の気持ちも伝えつつ簡易的にゲストを絡ませ、このエンドロールを生きたムービーにすることが出来ます。
写真はなるべくゲスト中心で
映画のエンドロールを見ますと、映画のシーンをまとめたものだったり、制作風景やNG集などもあったりします。
業者が制作をするエンドロールムービーで多いのが、当日の挙式から披露宴までをまとめた「撮って出しエンドロール」が大多数を占めており、映像制作のプロフェッショナルである業者にしか制作できないので、個人で制作するにはそれ以前に準備が出来るものでしなくてはなりません。
なので、ゲスト中心であるエンドロールを自作するなら、ゲスト中心の写真、中でも新郎新婦さんとゲストが一緒に写っている写真を選ぶべきだと思います。
もちろん、手持ちの写真には限りがありますし、その為にわざわざ用意するのも難しいので、プロフィールムービーで使用したかったけど枚数の関係で入らなかった写真や、結婚式の準備風景を混ぜつつ写真選びをすれば、ゲストに共感してもらって感動的なムービーが制作できると思います。
結婚式エンドロールの写真や名前の準備
それでは、結婚式エンドロールを制作の準備を始めます。
必要な物はここまでお話をした【雰囲気に合った曲・ゲスト中心の写真・ゲストの名前】ですので、曲と写真を先に準備をしてから、ゲストの名前とコメントを考えます。
必要な写真の枚数
例えば曲が5分だった場合、【5分×60秒=300秒】となるので、映像の始まりのタイトルや終わりのコメントで20秒程度かかるとしても、280秒間の写真枚数が必要となります。
エンドロールの場合はプロフィールと違い、一枚の写真に対してコメントが付くわけではないので、写真一枚あたりの表示時間を考慮することもないと思いますが、写真を詰め込んでしまうと、曲のテンポに合わなかったりする為、最低でも【一枚5秒程度】を目安にすると良いでしょう。
そうしますと、【280秒÷5秒=56枚】と約60程度の写真が必要になります。
一例なので極端な話でしたが、ゲスト中心とした60枚の写真の準備、結構難しいかもしれません。
ですので、写真が大量にない場合は、ただ写真を5秒間隔で出すような作り方ではなく、ゲストの名前が出た時に合わせて、その間にゲストにゆかりのある写真を出すことによって、枚数の微調整をすると作りやすくなります。
もし、ゲストにゆかりのある写真がなければそこに、新郎新婦の写真を挟んだりしても違和感はないので、半分の30枚程度でも十分制作できます。
エンドロールの名前構成
エンドロールのゲストの名前の構成に決まりはありませんが、ムービーを見るゲストにとっては分かりやすいグループにしておいた方が見やすいので、以下の順番をお勧めします。
偉い人から並べていくパターン
1. 新郎来賓
2. 新郎会社関係
3. 新郎友人
4. 新郎親族
5. 新郎家族
6. 新婦来賓
7. 新婦会社関係
8. 新婦友人
9. 新婦親族
10.新婦家族
11.両家両親
という順番であれば、ムービーを見るゲストに対して順番の配慮ができているので、お勧めします。
もしこの順番から外れるようであれば、名前の前に【順不同】などを付けておくと良いかもしれません。
また、敬称に関しては 両親と兄妹は「様」を付けてしまうと、自分の家族なのによそよそしい感じになってしまうかもしれません。
なので「様・くん・ちゃん」などの敬称を抜いて、堅苦しい感じにしたくなければ【敬称略】を、名前の前に入れておくのも、良いかもしれません。
そしてエンドロールの名前は、編集ソフトに直接入力していく前に、パソコンのメモ帳やWordなどで一度テキストデータにした後、編集ソフトにコピペした方が制作がしやすいので、おすすめです。
見た目の良い名前の書き方
名前の書き方にも、少し整えておくと見た目が良くなるので、調整をお勧めします。
調整前の例
鈴木拓也様
長谷川雅之様
斉藤裕也様
上村一様
瀬戸幸治郎様
瀬戸幸恵様
瀬戸すずかちゃん
瀬戸勇気君
調整後の例
鈴木 拓也 様
長谷川雅之 様
斉藤 裕也 様
上村 一 様
瀬戸幸治郎 様
瀬戸 幸恵 様
瀬戸すずかちゃん
瀬戸 勇気くん
調整前とその後の例と比べてどうでしょう?調整後の方が見た目がスッキリしていませんか?
ここで気をつけているのは、名前の右側にある【敬称】の位置を揃えることです。
エンドロールというのは、ロールとい名前が付いているとおり、下から上えと名前が進んでいきます。
ですので、名前の先頭は左寄せで揃っているのですが、調整前のようにスペースを全く入れないレイアウトにしてしまうと、右側の敬称が波のように下から上へとうねってしまいます。
すごく細かいことかもしれませんが、ムービーを見るゲストが自分の名前を見つけられなかったら本末転倒なので、事前にパソコンのメモ帳や、Wordなどで調節をした名前リストを作っておくと良いでしょう。
ゲストへのお礼のコメント
大事なゲストへのコメントですが、ここにも少し気をつけたいことがあります。
調整前の例
鈴木拓也様
長谷川雅之様
今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。
仕事の先輩方としてだけではなく、人生の先輩として尊敬してます。
仕事をこれからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
斉藤裕也様
上村一様
今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。
二人に出会えなければ、今の僕はなかったと思います。
また恒例のキャンプに行きましょう。
これからもどうぞよろしくお願いします。
瀬戸幸治郎様
瀬戸幸恵様
瀬戸すずかちゃん
瀬戸勇気君
今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。
いつも家族のように接してくれて嬉しく思います。
来年新婦も連れて遊びに行きますので、どうぞよろしくお願いします。
調整後の例
鈴木 拓也 様
長谷川雅之 様
仕事の先輩方としてだけではなく
人生の先輩として尊敬してます
仕事をこれからも頑張ります
斉藤 裕也 様
上村 一 様
二人に出会えなければ
今の僕はなかったと思います
また恒例のキャンプに行きましょう
瀬戸幸治郎 様
瀬戸 幸恵 様
瀬戸すずかちゃん
瀬戸 勇気くん
いつも家族のように接してくれて嬉しく思います
来年新婦も連れて遊びに行きます
調整前とその後の例と比べて、こちらもどうでしょう?
この例を見てどこを注意するべきかというと、全てのコメントの初めに「今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。」と入っており、感謝の言葉の始まりとして入れたい気持ちはわかるのですが、文章の量が多くなりすぎてしまいとても見にくい感じになっています。
コメントの終盤にも「どうぞよろしくお願いします。」が入っているので、こちらも入れなくても気持ちは伝わります。
こちらの「今日はお越しいただきまして、ありがとうございます。」と「どうぞよろしくお願いします。」は、エンドロールの初めのメッセージや締めの言葉に使うので、何個も必要ないと思います。
そして、コメントの中に入っている「、。」も、結婚式に使う文字としては、「止める・止まる」と言うイメージがあるので不向きです。
長文を使ってしまうと、画面の中が文字だらけになってしまうので、改行をなるべく使い「、。」が必要なところも改行してしまいましょう。
エンドロールのスピード
コメントが出来上がりましたら、一度動画編集ソフトに入力後、再生チェックをしてみましょう。
この時、エンドロールが流れて行く時のスピードに注意が必要で、実際の披露宴会場で上映しみたら、名前のスピードがあまりにも早く、読みにくかったなんて事があります。
パソコンで編集している時は、モニターのサイズは小さいのでエンドロールの移動範囲がゆっくりに見えまが、披露宴会場ではスクリーンのサイズ大きいので、列席者の視聴距離が近い場合には、その方のエンドロールのスピードが早くなってしまい、そのため読みにくくなってしまいます。
わかりやすい目安として、文字が下から上に移動し切る時間は【10~13秒】程度が読みやすく【10秒以内】の移動スピードは、早すぎるのでやめておいた方が良いでしょう。
始まりや締めのメッセージ
エンドロールの始まりや締めのメッセージは、列席のゲスト全体に向けたメッセージなので、披露宴でのウェルカムメッセージや謝辞に近いと思います。
お越し頂きありがとうございました
嬉しく思います
一緒にがんばっていきますので
これからもよろしくお願いします
ここにいる皆様のおかげです
感謝の気持ちでいっぱいです
あまり長すぎてしまうと、読むための時間が必要になってしまうので、【今日来てくれたお礼・お世話になったお礼・これから先への挨拶】を中心として、読みやすい文字数で入れると良いと思います。
撮って出しのエンドロールについて
エンドロールの中には、人気のある撮って出しエンドロール(ライブエンドロール)などがあり、これは当日の新郎新婦さんのお支度から挙式&披露宴までを広くカバーして、映画風な作りのオシャレな映像を上映します。
こちらは会場専属の業者もあれば、お二人が選んで持ち込まれることもありますし、事前に作り置きができない分、別途カメラマンと映像編集マンが必要になる為、高額な演出になるかと思います。
撮って出しのエンドロールを頼まれる場合の注意点ですが、まず頼まれる業者の映像のサンプルを何点か絶対に確認をしておいたほうがいいと思います。
撮影に入るカメラマンは誰なのかまでは、事前に教えてくれることは無いのですが、当日入るカメラマンの経験が乏しいと、出来上がった映像が記録撮影の延長線上というか、今の今までゲストが見ていた内容を、もう一度繰り返し見て見るだけのつまらないものになる事があります。
ですので、映像サンプルを何点か見る時に、新郎新婦さんの様子はストーリーの流れとして柱ではありますが、ゲストを喜ばす事の出来る場面を、しっかり入れ込んでいるのかを確認してみて下さい。
披露宴のゲストの中には、結婚式に沢山出席されている方もいらっしゃり、そんな方達からすれば撮って出しエンドロール自体を他で何回も見ている為、サプライズ感は今や乏しいのが現状です。
そして、撮って出しエンドロールを申し込む場合、自分達の結婚式にドラマがなければ、これもやはり記録撮影の延長線にしかならないので、出来上がった映像を後で見て落胆する前に、きちんとゲストと触れ合える結婚式を心がけると、ステキな映像が出来ると思います。
まとめ
結婚式で感動的なエンドロールを自作する為のたった3つのポイントは、いかがでしたでしょうか?
エンドロールは初めての映像制作の中で、一番作りやすいのでおすすめさせて頂きました。
列席のゲストにどう感じてもらいたいかを考えながら、感動できるムービーを作りたいですよね。
この記事が、皆様のお力に少しでもなれると幸いです。